これで見積書もスムーズに理解!建物の部位の名称と特徴を解説します♪~前編~
2023年12月03日
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こんにちは!
ケイナスホームでございます。
ご自宅の屋根・外壁塗装を考えているそこのお客様、一度見積りを出してもらったはいいものの、
正直建物の名前が多くてどこのことを言っているのか分からない!
この場所塗装しなくても、屋根と外壁だけ塗装しとけば家は長持ちするんじゃないの?!
と考えた経験はございませんか…?
建物の部位の名称はたくさんあり、建物の小さな部位でも塗装・補修する意味は必ずあります!
そこで今日は2つの建物に注目して部位の名称とその部分の特徴や良く起こる劣化状態を前半後半に分けて説明していきます。
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寄棟屋根の建物①
≪サッシ≫
【特徴】
サッシとはガラス窓に使用する金属製の窓枠のことであり、外壁の開口部である窓に設置する重要な部材です。
窓とサッシの違いは、一般的に窓は、サッシ+ガラスで構成されたものです。サッシとは窓の上枠・下枠・たて枠で構成された窓枠の中のかまちと組子のことです。
【劣化】
サッシ自体にはこれといった劣化は見られないのですが、サッシ廻りに劣化が現れます。
サッシ下に結露水の伝わりが見られたり、サッシ廻りのコーキングのひび割れから雨漏りする可能性があります。
≪出窓≫
【特徴】
出窓とは通常の窓より少し出っ張っている窓のことで、部屋を広く感じさせる効果があります。
窓枠は天窓と同じ役割を果たすので、室内に光を取り入れやすく、部屋を明るくするのも特徴です。
日当たりがよく、明るいですが、その反面紫外線が強く、近くに置いてあるものが日焼けする、結露が起きやすくもなります。
【劣化】
先ほど紹介した一般的なサッシよりも雨漏りのリスクが高いことが挙げられています。
出窓は外壁よりも出っ張っているため、雨風のダメージを受けやすくなってしまいます。
また出窓を守るシャッターや網戸もないため、飛来物の衝撃を受けてしまうことも考えられます。
≪入隅≫
【特徴】
入隅とは外壁の2面が出会う内側のへこんだ部分、またはその稜線のことを指します。
外壁材の切れ目を綺麗に納めることができるため、色の貼り分けがしやすいともいえる部分です。
【劣化】
異なる壁材が密着する場所でもあり、コーキング施工が行われることが多いです。
コーキング材によっては耐用年数が低く、定期的なメンテナンスが必要になることもあります。
また、振動によって少しずつ隙間が開いてしまい、その隙間が雨漏れに繋がる可能性もあります。
≪出隅≫
【特徴】
出隅とは、外壁の2つの面が出会うところの外側の出っ張った門の部分です。
【劣化】
出隅の劣化も入隅と同じような症状が見られます。
≪軒樋(のきどい)≫
【特徴】
軒樋は雨樋の一種であり、軒先に沿って横に取り付ける樋は軒樋と呼びます。屋根に降った雨水を最初に受け集水器へ排水する役割を持っています。
軒樋を付けていない場合、雨水が屋根から直接壁を伝って地面に流れ出ることになり、それが続くと雨漏りの原因になります。
【劣化】
軒樋の劣化の原因には、落ち葉やホコリなどのごみ詰まりがあります。集水器の入り口にはゴミが溜まりやすく、落ち葉が何かの突起物に引っ掛かり、また更にごみ詰まりが酷くなっていきます。
それにより、変形、穴が開く、割れる、外れる、漏れるなどの症状が起こる可能性もあります。
≪竪樋(たてどい)≫
【特徴】
竪樋は雨樋の一部です。屋根に降った雨を地上までスムーズに排水するための備品であり、縦方向に地上に流すための配管を竪樋といいます。役割は軒樋と同じです。
竪樋と検索すると、竪樋もしくは縦樋(たてどい)と同じ呼び名であっても違う漢字で表記されている記事がヒットしますがどちらも同じものを指します。
【劣化】
竪樋も軒樋と同じような劣化が起こります。
≪軒天≫
【特徴】
軒天とは、屋根の外壁より出ている部分である軒先の天井部分のことです。
火災時に窓から炎が上がった場合、軒まで炎が達するのを防ぐ役割があります。そのため、劣化している場合は早いうちに補修することを推奨します。
【劣化】
軒天は湿気が籠りやすい為、カビや藻も繁殖しやすくなります。また、シミができている場合は、軒天の内部に水が浸水している可能性もあります。
また、剥がれてしまっている場合は塗装では補修ができないため、張替えで補修を行います。
≪下屋(げや)≫
【特徴】
下屋は「さしかけ」とも呼ばれ、母屋(もや)に差し掛けて造った小屋根や下の部分を指します。
つまり、2階建ての場合に1階部分の屋根に当たるのが下屋です。
また、2階部分にあたる大屋根の負荷を分散する役割を持っています。
【劣化】
下屋があると、下屋の部分と取り合う壁の部分から雨漏りが発生しやすいです。
下屋といっても屋根材は通常の大屋根と同じのため、劣化としては大屋根と同じく、カビ・苔が発生したり、剥がれが起こります。
≪ベランダ笠木(かさぎ)≫
【特徴】
笠木とは「バルコニー・ベランダ」などの水平になっている上部に取り付ける仕上げ材のことを言います。笠木は防水のために用いられる部材や部位になります。
主な役割は防水ですが、もちろん外観のデザインに合わせるために取り付ける意味合いもあります。
【劣化】
笠木は雨や紫外線などによって劣化が進みます。進行してしまうと、内部に水が入り込んでしまい、躰体の木材の腐食や雨漏りに繋がってしまいます。
特に金属製の笠木には錆が発生しやすいです。
寄棟屋根
≪隅棟(すみむね)≫
【特徴】
隅棟の場所は、赤い部分です。屋根の頂上の大棟から雨樋の方向に伸びている部分です。
隅棟を単純に棟と呼ぶ場合もあります。
【劣化】
瓦屋根の場合は、漆喰の劣化により漆喰が痩せ、瓦の固定力が低くなり、瓦がずれる原因になったりもします。
棟板金を使用している場合は、接合部のコーキングが痩せ、隙間ができる場合もあります。
隙間が出来てしまった場合、雨水が浸入しやすくなり、下地を劣化させたり雨漏りに繋がります。
≪棟≫
【特徴】
屋根には面と面が交わる場所が存在し、その頂上部分を棟と呼びます。棟はその建物の一番上に位置する部位であり、「大棟」と呼ばれることもあります。また、棟部分に取り付けられた板金のことを「棟板金」といい、瓦屋根の場合、棟に取り付ける瓦のことを「棟瓦」といいます。
【劣化】
棟は建物の一番上に位置するため、雨風の影響を一番に受ける場所でもあり、劣化が良く見られる場所でもあります。棟板金に使用している釘が抜けていたり、棟瓦の漆喰部分が痩せていたりすると雨漏りの原因にもつながります。
≪谷≫
【特徴】
谷とは、屋根面が入隅にぶつかって、異なる方向の屋根の流れが合うところにできる、谷状の部分のことです。また、その部分に設置される板金を「谷板金」といい、「谷樋(たにどい)」と呼ばれることもあります。名前のように樋、つまり雨樋の機能を持った部分です。
屋根への降雨による雨水を谷板金が設置されている面ではそこへと集め、軒樋へ排水します。
【劣化】
谷板金が設置されていることが多いので、隅棟や棟と同じように釘浮きが見られたり、接合部に隙間が見られたりします。
≪雪止め金具≫
【特徴】
雪止めとは屋根からの落雪を防ぐために設置される部材のことです。
積雪がある地域では屋根の上に設置することで、落雪による破損事故、雨樋の破損、人身事故、近隣トラブルなど、さまざまなトラブルを未然に防げるようになります。
【劣化】
金具タイプの雪止めは錆が発生することがあります。錆を放置すると、屋根の内部が腐食したり、雪止めが落下してしまうことがあるので、定期的なメンテナンスが必要です。
≪軒先≫
【特徴】
軒先とは軒の先端部分のことです。屋根の端が外壁や窓、ドアよりも外側に出ている部分を指します。軒先があると、外壁が雨を直接的に受けることが無くなり、腐食するスピードをかなり抑えられます。
【劣化】
軒先は軒樋に雨水を流す際に最終的に通る道であるため、軒樋が落ち葉などで詰まっていた場合、スムーズに流れないこともあります。
それを繰り返していると、軒先にカビ・苔・藻が発生しやすくなり、放置しておくと破損につながる場合もあります。
以上で家の部位の名称(前半)を紹介しました。
残りの名称は後半にて紹介します!
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