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After
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担当からのコメント
こんにちは。
埼玉県北足立郡伊奈町の外壁塗装・屋根工事専門店『ケイナスホーム』です。
今日は春日部市にて行なった屋根外壁塗装と棟板金交換工事の様子をご紹介します。
大切なご自宅のメンテナンスをケイナスホームにお任せくださり、誠にありがとうございます。
使用塗料と施工金額はページ下部に記載しておりますので参考までにご覧ください。
春日部市 現地調査の様子
春日部市にお住まいのお客様より、ご実家の屋根外壁塗装のご相談を頂きました。
ケイナスホームではお見積もりの前に、まず現地での屋根外壁診断をお客様立ち合いの元で行なっております。
築18年で今回が初めてのメンテナンスということでしたので、しっかりとチェックをさせて頂きました。
診断では塗装箇所の面積測定や、下地の材質の確認、症状の診断（外壁のクラック、コーキングの劣化、外壁のチョーキング、屋根のコケやカビなど）を行ないます。
こちらでは現地で行なった屋根と外壁の診断の様子をご紹介します。
屋根診断
スレート瓦の飛散や棟板金の剥がれなどといった問題は見当たりませんでしたが、スレート材を近くで見ると塗膜が退色し、端部が白っぽく変色していました。
屋根材の塗膜が劣化して防水性能が落ちると、土や塵が堆積して苔の発生に繋がります。
オレンジ色に見えるものは苔で、バイオ高圧洗浄によって汚れを落としてから塗装などのメンテナンスをする必要があります。
棟板金止め釘には浮きが見られます。
また部分的に棟板金と屋根の間に隙間が発生してしまっています。
棟板金とは屋根の棟部分（屋根の頂点）に取り付けられている金属製の板で、
屋根の棟部分を覆って風雨から屋根を保護してくれる重要な部品です。
経年劣化により固定用の釘が緩んで浮いてきたり、緩んだ釘の隙間から内部に雨水が入り込んで棟下地(貫板)が腐食してしまうことがあります。
棟下地の腐食により棟板金止め釘の固定力が弱まって棟板金が浮いてしまうと、さらにそこから水が浸入しやすくなり屋根裏や室内に雨水が漏れる原因となり、屋根や建物の構造にダメージを与える可能性があります。
そのため、棟板金が浮いてしまっている箇所では内部の貫板から交換する必要があります。
早期に対処しないと建物に大きなダメージを与える可能性があるため、定期的に屋根全体の点検を行ない、必要な補修や補強を行なうことが大切です。
外壁診断
外壁はベージュ系で分かりにくくはありますが、全体的に日に焼けて色褪せた様子が見られます。
苔の発生も見られます。
屋根や外壁に苔やカビが発生するなら、そこの部分は水切れが悪く、吸水して水が溜まっているということが考えられます。
表面の塗膜が劣化して水切れが悪くなり、さらに劣化が進むことで防水性の低下が起こって苔・藻・カビが繁殖しやすくなります。
さらに外壁を指で擦ってみると、外壁の汚れが付着しました。
これは経年劣化による保護塗膜のチョーキング現象といいます。
外壁が長期間紫外線や風雨に晒されたことにより、保護塗膜の塗料の結合がほどけてしまっており、防水性が低くなっている状態です。
塗り替え時期のサインとなります。
また目地部分ではコーキング材が劣化して剥離が発生しています。
密閉性が失われて水分が入り込み、内部にカビや腐食を引き起こす可能性があります。
コーキング材(シーリング材)は、外壁の隙間や接合部分(窓枠と外壁の隙間、サッシまわり、外壁と屋根の接合部など)を密閉し、雨水や風の侵入を防ぐために使用されています。
建物の防水性を維持し、内部の湿気や腐敗を防ぐことができます、時間の経過とともに劣化するので、屋根外壁のメンテナンスの際には同時に交換(打ち替え)を行なうことをお勧めさせていただいております。
サッシまわりにも隙間が見られますので、コーキング材の増し打ちを行なって隙間を塞ぎます。
併せて付帯部の状態も見ていきます。
軒天、鼻隠し、雨樋部分には黒ずんだ汚れの付着が見られますので、屋根外壁のメンテナンスと同時に綺麗に洗浄して再塗装を行ないます。
ベランダ床面では防水層を保護するトップコート塗膜に劣化が見られました。
紫外線や雨水、温度変化、汚れなどから防水層を守り、耐久性を延ばすために使用されています。
トップコート塗膜が劣化すると、ベランダの防水性能が低下して、最終的には漏水や構造ダメージにつながる恐れがあります。
そうならないためにも塗膜を再度形成する必要があり、屋根外壁のメンテナンスと同時に再塗装することをお勧めさせていただいております。
春日部市 施工の様子
ここからは実際に行なった工事の様子をご紹介します。
内容によって多少順番が前後する箇所もありますのでご了承ください。
足場組立
まずは足場の組み立てと養生ネットの取り付けを行ないます。
今回は傾斜の急な屋根となるため屋根足場も設置しました。
足場は屋根外壁工事を行なうために不可欠な設備です。
適切な足場が設置されることで、作業員の安全が確保され、効率的な作業を可能にしてくれます。
またこの足場を覆うように飛散防止ネットを張ることで、塗料やゴミなどが近隣の建物に飛ばないよう配慮します。
屋根 棟板金交換
棟板金に浮きが見られた箇所では交換工事を行ないました。
まず既存の棟板金を取り外して撤去します。
既存の棟下地(貫板)も取り外して撤去します。
棟下地を固定していた釘穴にはコーキング材を埋めて隙間を塞ぎます。
新しい棟下地(タフモック)を取り付けました。
タフモックは樹脂製の貫板で軽さと耐久性に優れています。
またプラスチック樹脂のため水を吸収しにくく、腐食も起こりにくいので釘の抜けを防ぐことができます。
棟下地の上から新しい板金を被せて固定します。
板金の繋ぎ目部分にはコーキング材を充填して、隙間からの浸水を予防し補強しました。
これで棟板金の部分交換工事は完了となります。
また、棟板金を交換しなかった箇所でも、止め釘を強度のあるビスに交換し、ビス頭部分にもコーキング処理を施しました。
バイオ高圧洗浄
バイオ洗浄剤は、殺菌・抗菌作用を持つ植物由来の原料をもとに作った洗浄液です。苔・藻・カビの分解能力にも効果がある成分が入っています。
初めに軽く高圧洗浄して水養生した後に、バイオ洗浄液(専用の洗浄剤を水と希釈したもの)を噴霧します。
屋根
外壁
一定時間をあけ、最後に水のみの高圧洗浄で洗い流します。
高圧洗浄を何度もすると屋根や外壁に負担がかかるのですが、バイオ洗浄ならダメージが少なく済みます。
屋根塗装
・下塗り
PLスーパーハイブリッドバインダーSiⅡ/ペイントライン
屋根材が良く乾いてることを確認してから下塗りを行なっていきます。
今回使用した下塗り材は柔軟性と強靭さを併せ持ち、下地の複雑な動きに対応します。
トップコート同様にあらゆる色に調色が可能で優れた隠蔽性を有し、耐候性も持つ特殊バインダー（接着剤）となります。
・タスペーサー取り付け
スレート屋根の縁切りのため、タスペーサーを差し込みます。
上下勘合を塗膜が塞いでしまうと、横から入った雨水が排水されず逆流して屋根下地側に浸入してしまう恐れがあります。
タスペーサーは上下勘合に塗膜が付着しないようにしてくれる部材になります。
・中塗り
ゼニスルーフ（PL-37）/ペイントライン
下塗り剤が乾いたら、仕上げ用の塗料を塗布していきます（1回目）。
ゼニスシリーズは無機＋４フッ化フッ素樹脂と特殊チタンの「新開発クワトロガードテクノロジー技術」の採用により生まれ変わった全く新しい建築用塗料です。
強靭なシロキサン結合により紫外線劣化による耐候性を向上したので紫外線や雨・風などの過酷な気候条件に強く、長期間にわたって建築物の美観を保ってくれます。
・上塗り
ゼニスルーフ（PL-37）/ペイントライン
仕上げ用の塗料を塗布する2回目の工程です。
塗り重ね乾燥時間を厳守して作業を進め、塗膜の厚みが基準塗布量に達するように丁寧に仕上げます。
これで屋根塗装の工程は完了となります。
コーキング工事
外壁では塗装の前にコーキング目地やサッシまわりのコーキング工事を行ないます。
・コーキングカット
既存のコーキング材と外壁の間に切り込みをいれて取り外します。
・プライマー塗布
コーキング材を打ち込む箇所の周辺にテープで養生し、コーキング用のプライマーを塗布します。
新しく打つコーキング材を密着させる接着剤のような役割を持ち、コーキング材本来の性能を発揮させるために重要な工程になります。
・コーキング打設
防水機能のあるコーキングを打ち込み、サイディングとの間に空洞ができないようしっかりヘラで押さえました。
外壁塗装
目地やサッシ周りのシーリング打ち替え・増し打ち工事を行なったあとは、いよいよ外壁塗装の工程に移ります。
下塗り用、仕上げ用ともに屋根と同じ種類の塗料をお選びいただきましたので、詳しい説明は割愛させていただきます。
・下塗り
PLスーパーハイブリッドバインダーSiⅡ/ペイントライン
・中塗り
ゼニス（PL-40）/ペイントライン
・上塗り
ゼニス（PL-40）/ペイントライン
付帯部の塗装
メインとなる外壁や屋根以外の部分を塗装していきます。
今回は屋根外壁に使用した塗料の耐用年数にあわせ、通常のシリコン塗料よりも耐久性の期待できるフッ素塗料（サンフロンUV/ロックペイント）を塗布しました。
付帯部は状態に合わせてケレン作業などの下地調整を行なったあと、色がのるまで塗り重ねて仕上げます。
・ケレン作業
破風
雨樋
土台水切り板金
・破風塗装
・鼻隠し、軒樋塗装
・帯板塗装
・竪樋塗装
・庇塗装
・シャッターボックス塗装
・土台水切り板金塗装
・軒天塗装
軒天部には通気性と透湿性の高い専用の塗料（水性ケンエース/日本ペイント）を使用し、色がのるまで重ねて塗装を行なっています。
ベランダ床トップコート塗布
・アセトン拭き
清掃とケレン作業のあと、アセトンを染み込ませた布で拭き掃除をして下地を整えます。
・プライマー塗布
下地としてプライマーを塗布しました。
この作業により、床面の下地を整え、トップコートとの密着性を高めることができます。
・トップコート塗布
ウレアックスHG/オート化学
防水層をコーティングして紫外線から保護するトップコート材を塗り重ねます。しっかりとした厚みのある保護塗膜を作ります。
ウレアックスＨＧとは通常のトップコート材よりも長持ちするものになります。
防水性能が高くて１５年以上の耐久性を誇る塗料になるので、塗り替え回数を減らすことができ、トータルでメンテナンスコストを削減することができます。
ウレアックスHG 2回目
これでベランダ床のトップコート塗装の工程は完了となります。
施工を終えて
以上でご紹介は終わりとなります。
ベージュ系で優しい雰囲気から、鮮やかなブルー色のスタイリッシュな雰囲気に。
付帯部の白色とのコントラストが美しく、パッと目を惹く外観に生まれ変わりました。
日頃意識することはほとんどありませんが、屋根や外壁は毎日私たちの生活を守るという大役を担っています。
夏の暑さ、冬の寒さだけでなく、雨風に曝され、砂ぼこりをたたきつけられ、紫外線を浴び続け…と毎日かなりの負担を強いられています。
築後（もしくは前回の塗装後）８～１２年が経過したら、一度点検をすることをお勧めしています。
ケイナスホームでは無料診断に加え、お客様の今後のライフプランやご予算に合わせた様々なご提案をさせていただいております。
是非一度ご相談ください！
≪使用塗料≫
屋根 ゼニスルーフ PL-37
外壁 ゼニス PL-40
≪施工金額≫
屋根外壁塗装・棟板金交換
￥１，４００，０００－
≪参考事例≫