蓮田市の戸建て住宅にてセメント瓦屋根とモルタル外壁の塗り替え工事を行ないました
塗装箇所 | 外壁屋根ベランダ雨樋破風 |
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色 | ベージュ系 |
塗料 | 無機ハイブリッド |
症状 | 色褪せカビ・コケひび割れ |
地域 | 蓮田市 |
Before
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After
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担当からのコメント
こんにちは。
埼玉県北足立郡伊奈町の外壁塗装・屋根工事専門店「ケイナスホーム」です。
今日は蓮田市で行った屋根外壁の塗り替え工事の様子をご紹介します。
屋根材はセメント瓦、外壁材はモルタルとタイルでしたので、セメント瓦とモルタル部の塗装をして、タイル部は洗浄のみの仕上げとなりました。
大切なご自宅のメンテナンスをケイナスホームにお任せくださり、誠にありがとうございます。
使用塗料と施工金額はページ下部の「施工を終えて」に掲載しておりますので、参考までにご覧ください。
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蓮田市 屋根外壁 現地調査の様子
当店の折り込みチラシをご覧になった蓮田市にお住まいのお客様が、蓮田伊奈ショールームにご来店されました。
既に他社様でお見積もりを取得されていらっしゃるということでしたが、そちらでは金額がネックになっているとのことでご相談くださいました。
築年数は26年程度で、前回塗装工事をしてから16年ほど経っているということでした。
まずは当店でもお見積もりを出させていただくために現地調査にお伺いしました。
こちらでは現地にて行なった屋根外壁診断の様子をご紹介させていただきます
屋根診断
屋根では免許取得者がドローンを飛ばして撮影し、屋根の状況を確認します。
その場で短時間に診断を完了することができ、劣化個所を見逃しません。
また梯子をかけて屋根に上らないので、屋根材に負担をかけることもありませんのでご安心ください。
屋根材にはセメント瓦と呼ばれる窯業系のものが使用されていました。
セメントを主原料に川砂を練りこんで作られているため耐火性に優れています。
紫外線・風雨・温度変化などで塗膜の劣化が進行すると素材のセメントの劣化も早くなってしまうので、定期的なメンテナンスが欠かせません。
屋根全体では棟の崩れや瓦の割れ、飛散といった大きな問題は見当たりませんでした。
屋根上に設置されたアンテナで支柱や取り付け金具、ネジ類で錆が発生しており、その錆が雨などで流れ出て屋根材を変色させてしまっています。
こちらのアンテナはすでに使用していないということでしたので、塗装の前に撤去することをお勧めさせていただきました。
一枚一枚の瓦を確認すると、経年劣化により表面の色褪せが起こっています。
色褪せが酷くなると瓦の耐久性が落ち、ひび割れにつながって最終的に雨漏りの原因となる恐れがあります。
また、北面の下屋根では瓦部分と天窓のそれぞれにカビや苔の発生が見られます。
これはセメント瓦の表面を保護する塗膜が劣化して、防水性能が低くなっている状態なので、早めに塗装メンテナンスをする必要があります。
外壁診断
続いて外壁の状況も確認していきます。
外壁はモルタルとタイルが組み合わせられたデザインでした。
タイル外壁は耐候性・耐久性が高く、汚れなどにも強いことから塗装によるメンテナンスは必要ありません。
定期的に高圧洗浄機などで洗浄することで美観性を保つことができますので、今回は洗浄のみを行なわせていただくことをご提案させていただきました。
モルタル部分では全体的に色褪せが進んでいます。
裏面では全体的に汚れが付着しています。
塗膜が劣化して薄くなっている状態で、防水機能が失われています。
雨筋汚れも色濃く見られます。
これは上部にたまった埃などの汚れが雨で流れて外壁に付着したもので、雨が降るたびに同じところを流れるため少しずつ汚れが蓄積されてしまいます。
汚れの付着は建物の美観性を損ねるだけでなく、栄養分となって苔や藻の繁殖など微生物汚れにつながる可能性が高くなりますので定期的に洗浄をして綺麗にする必要があります。
サッシまわりでは、ヘアークラック(ひび割れ)の発生が見られます。
取り合い部でもクラック(ひび割れ)が見られます。
これらはモルタル壁特有のもので、ひび割れ幅が大きくなると、ひび割れから湿気や雨水が繰り返し浸入して腐食や漏水につながる場合があります。
モルタルは水を使って砕石と砂を合わせ、乾燥させてつくられるため、モルタル自体の収縮や構造木材の乾燥収縮などによって表面にクラック(ひび割れ)が発生しやすい素材になります。
強度が高く耐火性に優れますが、防水性能が低くなると急激に劣化が進んでクラック(ひび割れ)が発生します。
こちらのお宅のように軽度のひび割れであれば、微弾性フィラーによる下塗りで補修することができますので、ひび割れを見つけたら早めにメンテナンスに取り掛かることをお勧めいたします。
付帯部もしっかりと状態を確認していきます。
こちらはベランダ床面で、汚れが付着しています。
拡大してみると繊維状のものが浮き上がって見えます。
これは保護塗膜が経年劣化により薄くなって、下地であるFRP防水層のガラス繊維が見えている状況です。
こちらのお宅のように、ベランダの防水層にはFRP材が使用されている事が多いのですが、FRP材は紫外線(日光)に弱いという弱点があります。
保護塗膜が無くなりFRP防水層の下側に水が入り込んでしまうと、室内への漏水につながる恐れがありますので、早急に対応する必要があります。
蓮田市 屋根外壁塗装 施工の様子
ここからは工事の様子をご紹介していきます。
施工の内容によって、順番が前後している箇所もございますのでご了承ください。
バイオ高圧洗浄
まずは屋根外壁の汚れを落とすために高圧洗浄を行います。
ケイナスホームでは高圧洗浄の前に、有機系のカビやコケなどの汚れに効果を発揮する専用のバイオ洗浄剤を希釈攪拌した水を散布します。
これにより長年蓄積した汚れを根こそぎ浮かび上がらせ、塗装に最適な状態にします。
塗装面に汚れが残っていると塗料にゴミが混ざってしまいます。
洗い残しの無いよう、付帯部でも丁寧に洗浄を行います。
バイオ洗浄剤が浸透して汚れが浮き上がったところで、通常の水による高圧洗浄を2回行います。
汚れが残った状態だと、塗料の密着性に影響が出るので徹底的に洗い流します。
今回1階のタイル壁部分では塗装は行いませんが、丁寧に高圧洗浄を行ないました。
洗浄後はしっかりと乾燥させ、塗料の密着不良による膨れなどが起こらないように注意します。
屋根塗装
・コーキング工事
洗浄後、天窓(トップライト)のガラス縁にコーキング処理を施しました。
養生を行なったあと、コーキング用のプライマーを塗布して、コーキング材を充填します。
ヘラで押さえて空気を抜き、密着させます。
天窓のガラスと枠の間はコーキング材ゴムパッキンなどで塞がれていますが、太陽光や風雨に晒され続けるうちに10年前後で痩せてひび割れや亀裂が入ってしまい、雨水が浸入して雨漏りにつながる恐れがあります。
屋根塗装の際には合わせてメンテナンスすることをお勧めしております。
続いて、棟と雨押さえ、ケラバ瓦の釘の打ち直しとコーキング処理を施します。
釘の浮きを放置すると釘が抜けて棟板金が外れてしまう恐れがありますので、しっかりと打ち直しを行ないます。
また、釘の頭にコーキング材を盛り付けることで、再び釘が浮いてしまうことと雨水の浸入を防ぎます。
屋根塗装の工程に移ります。
今回は4回塗り(下塗り→中塗り→上塗り→トップコート塗布)で塗装工事を行ないました。
通常の3回塗りに加え、上塗り材を保護し、耐久性・耐候性を向上させるためにトップコートを塗布しています。
・下塗り
下地処理が完了したら、下塗りを行ないます。
仕上がりの塗料である「上塗り材」を屋根材を密着させる接着剤のような役割を持ちます。
ペイントライン社の「サーモテックハイブリッドガード」という特に遮熱性に優れた下塗り材を使用しました。
下塗り完了
・中塗り
下塗り剤が十分に乾燥したことを確認してから、仕上げ用の塗料で中塗りを行なっていきます。
施主様にお選びいただいたペイントライン社の「無機ハイブリッドチタンガードルーフIR」は、当社で取り扱う塗料の中で最もハイグレードな塗料で優れた耐候性・耐久性を持ちます。
・上塗り
最後に仕上げ用の塗料を塗り重ねます(2回目)。
ケイナスホームでは専門の職人が塗り重ね乾燥時間を厳守して作業を進め、塗膜の厚みが基準塗布量に達するように丁寧に仕上げます。
・トップコート
上塗り後にトップコートとして、プレマテックス社の「インテグラルコート」を塗布しました。
4回塗装を行うことでお値段は上がりますが、上塗り塗料を長期的に保護して耐候性や耐久性を高め、期待耐用年数の延長を可能にしてくれます。
外壁塗装
・コーキング増し打ち工事
外壁塗装に入る前に、まず入隅・出隅・サッシまわりや取り合い部のコーキング増し打ち工事を行ないました。
まずはコーキング用のプライマーを塗布します。
新しく打つコーキング材を密着させる接着剤のような役割を持ち、コーキング材本来の性能を発揮させるために重要な工程になります。
その後、新しいコーキング材を充填しました。
打ち込んだ後はヘラで押さえて空気を抜き、隙間なく密着させます。
ここから外壁塗装の工程に移ります。
外壁は3回塗り(下塗り→中塗り→上塗り)で仕上げていきます。
・下塗り
モルタル材と仕上がり用の塗料との密着性を高めるため、ペイントライン社の「スーパーファインベース」という下塗り材を塗布します。
こちらは微細なクラックにも追従する微弾性のフィラーで、美しい仕上げが得られます。
小さなヘアークラック(0.2~0.3mm以下の微細な割れ)は下塗り材による『刷り込み』工程が必要です。
・中塗り
実際の仕上がりの塗料を塗っていく1回目の工程です。
屋根と同シリーズのペイントライン社「無機ハイブリッドチタンガードIR」をお選びいただきました。
・上塗り
最後の仕上げとして仕上がり用の塗料で上塗りを行います(2回目)。
メーカーが規定した量の塗料を手塗りローラー工法で塗り込んで綺麗に仕上げます。
ケイナスホームでは専門の職人が塗り重ね乾燥時間を厳守して作業を進め、塗膜の厚みが基準塗布量に達するように丁寧に仕上げます。
付帯部の塗装
メインとなる外壁や屋根以外の部分を塗装していきます。
付帯部では塗装の前にケレン作業(旧塗膜やサビ、汚れを落として下地を整え、塗料の密着性を上げるためにヤスリをかける作業)を行なっています。
この工程が不十分だと塗料がうまく密着せず、あとで塗装が剥がれてしまうこともあるので重要です。
各部ケレン作業の後は、劣化の状態により色がのるまで重ねて丁寧に塗装を行っています。
今回は屋根外壁塗装の塗料に合わせ、通常よりも耐久性が期待できるフッ素系の塗料を使用しました。
・破風、鼻隠し
ケレン作業
サンフロンUV
・雨どい
ケレン作業
サンフロンUV
・シャッター
スプレーガンによる吹き付け塗装を行ないました。
・鉄部(ベランダ笠木、水切り)
ケレン作業
サンフロンUV
細部には刷毛などを使って、塗り残しの無いよう丁寧に仕上げます。
・出窓、霧除け
ケレン作業
下塗り
サンフロンUV
・換気フード
ケレン作業
サンフロンUV
・軒天
軒天は、屋根やベランダの下側の部分になり、湿気がこもりやすい箇所です。
防藻・防カビ・防水機能を持ち、通気性と透湿性の高い専用の塗料「ケンエース」を塗布しました。
軒天塗装完了
ベランダ床トップコート
・プライマー塗布
まずはプライマーと呼ばれる下塗り材を塗布していきます。
この作業により、床面の下地を整え、トップコートとの密着性を高めることができます。
・トップコート塗布
プライマーが乾いたら、防水層を紫外線から保護するためトップコート「ウレアックスHG」を塗布します。
表面保護機能と防水機能を持ち合わせたハイブリッド防水コーティング材になります。
20年以上の耐候性があるとされ、衝撃に強い塗膜を形成してくれます。
丁寧に塗り重ねます。
これでベランダ床面の防水トップコート塗装は完了となります。
剝き出しになっていたFRP防水層が、専用の塗料によってしっかりと保護されました。
ポリカーボネート屋根交換
交換前
経年劣化による硬化が始まっていました。
このまま放置すると割れやすくなってしまい危険ですので、お客様とご相談の上、交換工事をすることとなりました。
交換後
既存の屋根材を取り外し、端部から新しいポリカーボネート材を取り付けました。
ポリカーボネート製の屋根材は強度と柔軟性を持ち合わせた衝撃に強いものになります。
耐衝撃性強度は透明のプラスチック素材の中でもトップクラスで、その強度はガラスの約200倍、アクリルの約40倍、塩化ビニールの約20倍と言われてます。
また熱に強く、紫外線をほぼ100パーセントカットしてくれるという利点があるため住宅のエクステリアに多く用いられています。
施工を終えて
以上でご紹介は終わりとなります。
色褪せて汚れの付着が気になった屋根と外壁が美しく生まれ変わり、施主様にもご満足いただける仕上がりとなりました。
施工にあたっては「品質を重視したい(20年程度の耐久性を希望)」が「値段も抑えたい」ということでしたので、ペイントライン社の「無機ハイブリッドチタンガード」シリーズをお勧めさせていただきました。
こちらは第三者機関の厳しい試験結果をクリアして紫外線や雨・風・塩害など過酷な気候条件に強いという塗料で、長期間にわたってご自宅の美観性を保ってくれることが期待できます。
超耐候性により塗膜の色褪せもしにくく、超低汚染性で防藻・防カビ性に優れ、雨筋汚れなども防いでくれます。
当社による保証も15年の最長期間となっており、施工完了後も安心してお過ごしいただけることかと思います。
ケイナスホームでは外装リフォーム全般を行っております!
また外観を綺麗に仕上げるだけでなく、見えないところまで丁寧に作業しております。
お客様の今後のライフプランやご予算に合わせて様々な要望にお応えしていますので、気になることがありましたら是非一度ご相談ください。
≪使用塗料≫
屋根:無機ハイブリッドチタンガードルーフIR PL-51
外壁:無機ハイブリッドチタンガードIR PL-16
無機と特殊チタンを融合した超耐久性性能塗料で、「特殊チタン」と「ラジカル制御技術」によって「ラジカル」の発生を制御し、高い耐候性を実現したものになります。
紫外線や雨・風・塩害など過酷な気候条件に強く、長期間にわたって建築物の美観を保ちます。
一般的な塗料と比べて費用はかさみますがメンテナンス(塗り替え)回数を確実に減らし、トータルコスト削減に貢献します。
最大耐用年数30年の高耐久塗料「無機ハイブリッドチタンガード」を用いて塗装したことで、美観性を保持するだけでなく、ご自宅を永く守ってくれるので安心してお住まい続けることができるかと思います。
≪施工金額≫
屋根外壁塗装工事(ポリカ交換含む)
¥1,320,000-
≪参考事例≫